「認知療法」は1950年代にアメリカでうつ病の患者のためにつくられた心理療法で、うつ病治療に有効性が認められたため世界に広がりました。精神的な悩みを解決するために有効な心理療法で、うつ病をはじめ、不安、パニック、嫉妬、気持ちの問題から、人間関係、ストレス、自信の強化などにも有効だと証明されています。
小さいことから大きな問題まで、問題解決をしようと考えている方には特に有効な治療方法です。
認知療法は、「気分、行動、身体的変化は、それらが生じた状況をどうとらえるかによって規定される」という考えを基本にした療法です。「物事の捉え方は一つではなく、たくさんの捉え方がある」ということを本人といっしょに考え、考え方やとらえ方の歪み、思い込みを理解し、修正していきます。こうしたことから、気分、行動、身体的変化に気づき、結果的に本人の不快な症状やストレスの改善につながるとされています。
当クリニックでは、認知療法の中でも、認知行動療法を取り入れた治療を行っています。これは「したくてもできないこと」を本人といっしょに考え、なにが問題になっているのかを見つけ、それをクリアする方法がないかを探し、できることから少しずつ行動し、確認していく療法です。